セキュリティ用語解説① これで分かった!セキュリティにおけるイベントログの相関分析とは
2024/02/21
最近サイバーセキュリティ対策でSIEM等の導入を検討される際に「相関分析」という言葉を耳にすることがあると思います。なんとなく分かるけれども具体例を説明するのが難しいという方もいらっしゃるか思います。
今回は、国内外でSIEMとして多くの導入実績を持つ「Splunk」を使った「相関分析」に焦点を当て、サイバーセキュリティにおけるその価値と活用方法についてお話しします。
相関分析とは?
相関分析は、2つ以上の変数間の関連性を調べる統計手法です。例えば、売上と広告費用の関係を見ることで、どれだけ広告が売上に寄与しているかを分析できます。相関分析は、因果関係を明確にするものではありませんが、有効なインサイトを提供し、より深い因果分析への手がかりを与えてくれます。
Splunkとは?
Splunkは、機械データの検索、監視、分析を行うプラットフォームです。ログファイル、設定情報、メッセージ、ネットワーク活動など、膨大な量の機械生成データをリアルタイムで処理し、価値ある情報へと変換します。Splunkは、ビッグデータの分析に特化し、セキュリティ、IT運用、ビジネスアナリティクスなど幅広い分野で利用されています。
Splunkにおける相関分析の価値
Splunkでは、異なるデータソースから得られる情報を相関させ、組織にとっての意味深いパターンや異常を見つけ出すことが可能です。セキュリティ分野では、複数のセキュリティイベントやインシデント間の相関を分析することで、潜在的な脅威や攻撃パターンを特定できます。また、IT運用では、システムのパフォーマンスデータとログデータを相関分析し、障害の原因を迅速に特定することができます。
セキュリティログにおける相関分析の実践例
セキュリティログの相関分析は、複数のセキュリティイベントやログデータの関連性を解析し、潜在的なセキュリティ脅威を特定するために使用されます。以下はSplunkを利用したセキュリティログの相関分析の具体的な実践例です。
不審なログインパターンの検出
Splunkを使用して、ネットワーク内の異常なログイン試行を検出する相関分析を行うことができます。例えば、短い時間の間に異なる地域から複数のログイン試行があった場合、これは不正アクセスの兆候である可能性があります。Splunkは、ログイン試行のIPアドレス、ユーザー名、時刻などの情報を集約し、通常のパターンと比較して異常な活動を警告します。
マルウェア感染の特定
エンドポイントからのアラートや異常なシステムコールをSplunkで分析することで、マルウェア感染の兆候を特定することが可能です。複数のシステムから同様の挙動が報告された場合、これは組織内でマルウェアが広がっていることを示唆しているかもしれません。Splunkはこれらのログを相関させ、感染源や感染経路を突き止める手がかりを提供します。
標的型攻撃の追跡
高度な標的型攻撃(APT)は、一連の複雑な手順を経て組織のネットワークに侵入します。Splunkによる相関分析では、異なるセキュリティデバイスからのアラートを組み合わせて、攻撃の進行状況を追跡し、攻撃者の戦術、技術、プロシージャ(TTP)を特定できます。これには、不審なネットワークトラフィック、未知のバイナリファイルの実行、特定の脆弱性を狙った攻撃試行の検出などが含まれます。
フィッシング詐欺の調査
フィッシング詐欺は、特にメールシステムにおいて一般的なセキュリティ脅威です。Splunkを用いて、ユーザーから報告されたフィッシングメールのログデータを分析し、同じ送信者からの複数のメールや特定のフィッシングリンクを含むメールを特定できます。これにより、組織内で広がる可能性のあるフィッシング攻撃を早期に検出し、適切な対策を講じることができます。
Splunkを用いた相関分析は、セキュリティチームがセキュリティログから複雑な脅威を効率的に検出し、迅速に対応するための強力なツールとなります。これにより、組織のセキュリティ状態が強化され、将来的な攻撃に対する防御が向上します。
Splunkと相関分析を駆使することで、組織のセキュリティ体制をさらに堅牢なものへと進化させることができます。セキュリティログのデータを深く掘り下げ、洞察を得ることは、今日のサイバーセキュリティ対策において不可欠です。
Splunkが、貴社のセキュリティ強化とビジネスの繁栄に寄与することを願っております。
今後も、Splunkの新たな活用法やサイバーセキュリティ対策に役立つ情報を提供してまいります。